相続対策はいつから始めるのが正解?

 よくお客さんに相続対策はいつから始めるのがいいの?という質問を受けます。その答えはずばり、被相続人(お父さん、お母さん)の理解力がしっかりしているうちです。一般的に言うと、人は年をとると理解力が低下していきます。そのときに相続対策という非常に難しいことを理解してやっていくのはかなり至難の業です。相続に関する知識の差は専門家と素人の方との間ではかなり差があります。100km先を見て走るのか、10m先しか見えていないのに走るかぐらいの違いです。すると若い人でも専門家の頭の中にある相続に関することを説明して理解するのは至難の業であるときが多々あります。

 相続対策をしていくにあたって、本当にたくさんのことを考え、時には司法書士、行政書士の資格を持つ私でさえも第三者の専門家の意見を客観的に聞くことがあります。もしご自身の家庭の相続対策が専門家が携わってもかなり困難を極めるようなものであったらどうでしょうか。理解力が低下している状態でできるでしょうか。したがって相続対策はできるだけ被相続人(お父さん、お母さん)の理解力がしっかりしているうちに始めてください。場合によっては、80代、90代の方でも始められることもありますので、該当する方で相続対策をしたい方はすぐに始めてください。